高等学校でのカロリーアンサー導入事例
兵庫県立農業高校

兵庫県立農業高校

兵庫県立農業高校では、原料の栽培から加工までの実習を通して、食品製造一連の基礎知識・技術を身につけ、さらに農産加工(焼き菓子類、ジャム、漬物、みそ)、畜産加工(牛乳、カルピー、バター、アイス、ソーセージ)、食品利用(分析実験、食品衛生検査)の3分野で専門性を深める学習を行っている。
日々、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動を実践し、人々に信頼され、愛される商品を生産するために知識・技術を研鑽。食の安全・安心に強い関心を持ち、食品関連産業に貢献する人材を育成。

カロリーアンサー導入の経緯

食品利用類型では、科目「食品化学」において、ソモギー変法による還元糖の定量やセミミクロケルダール法による粗タンパク質の定量などに取り組んでいた。実験を通して学ぶ定量法は、化学的な知識・技術を身に付ける上では、非常に有意義であるものの、その精度や安全面において課題も散見される。授業での学びを補完したり、科内で製造している加工品の品質を保証したりする上で、成分分析の装置導入は欠かすことができないと常々考えていた。
「スマート専門高校事業」にて採用。

導入後の活用状況

事例1 - 加工品のラベル作成時に使用

生徒が栄養成分表から算出した推定値とカロリーアンサー測定値との比較。
ジャムや漬け物、 乳加工品の栄養表示値に使用。

事例2 - 課題研究での活用

地域の特産品である大麦を活用した焼菓子製造の際に小麦粉を使用した焼菓子と大麦粉を使用した焼菓子では栄養成分にどのような差が生じるのか調査。先行研究に掲載されている栄養成分値との比較。
学校内で製造したドーナツについて、揚げ油の違いによる製品中の脂質含有量の違いや揚げ油の酸化度の差について調査。揚げた後のドーナツを測定し、その数値を毎回比較。

計画に対し機器のご説明等フォローいたします